生理後は痩せやすい!その理由とダイエットが成功する食事&運動方法を紹介
更新日: 2018年11月02日
食事制限や運動をしても痩せられないと悩んでいる人はダイエットを行う時期に注目してみましょう。
PMSや生理痛に悩まされる生理前や生理中と比べて、心身の状態が安定した生理後はダイエットが成功しやすいです。
ここでは、生理後に痩せやすくなる理由や生理後のダイエットを成功させる食事や運動の方法、生理後のダイエットの口コミについてご紹介します。
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生理後はダイエットが成功しやすい
女性の体は「エストロゲン」と「プロゲステロン」という二種類の女性ホルモンでコントロールされています。
そして、これらはダイエットの成功にも大きく関係しています。
女性ホルモンの分泌と生理のサイクル
女性の体のリズムは4つのサイクルに分けられます。
- 生理中
- 人によって差はありますが、生理中の約一週間はエストロゲンとプロゲステロンが一定量分泌されます。
- 生理後
- 生理終了直後から排卵までは、エストロゲンの分泌量が増加し、プロゲステロンの働きが抑えられます。
- 排卵
- 排卵後、約3~5日はプロゲステロンの分泌量が増加します。
- 生理前
- 排卵後から次の生理が始まる前の期間はエストロゲンの分泌量が減少し、プロゲステロンが優位に働きます。
痩せやすいのは生理後
女性特有のリズムの中で、一般的に痩せやすいと言われるのは生理後です。そのため、生理後から排卵までの間に集中してダイエットを行う人もいます。
反対に生理前はダイエットに向いておらず、食事制限や運動をしても思うように痩せられないことも多いです。
生理後に痩せやすい理由とは?
生理後に痩せやすい理由は、エストロゲンの働きが活発化するためです。
エストロゲンは妊娠を成立させるために、心身を整える作用があるので、生理後は体調が良くなり、集中力が上がってダイエットの効果が現れやすいと考えられています。
その一方で、生理前に分泌量が増加するプロゲステロンは血糖値を下げるインスリンの働きを妨げる作用を持っています。血糖値が安定しなければ、食欲のコントロールが難しくなるので、暴飲暴食に走ってしまう人も珍しくありません。
また、生理前はPMS(月経前症候群)の症状が現れる人も多いです。PMSの症状には個人差がありますが、むくみや過食が起こると体重が減りにくくなり、イライラや不安を感じれば、ダイエットを続けるのが難しくなります。
よって、ダイエットを成功させたい人は生理後から食事制限や運動を行うのがおすすめです。
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生理後のダイエットの口コミ
生理周期を意識して、生理後にダイエットを始めた人の口コミを確認したところ、多くの人が減量に成功しています。食事制限と運動を並行して行った場合は1ヶ月で1~3kg、6ヶ月で5~7kg痩せている人が多いです。
また、生理後だけ集中してダイエットをしている人の口コミでは「食事制限や運動が苦手でも続けやすい」という意見も目立ちます。
食事制限や運動に苦手意識がある人は「排卵まで」と明確に期限を決めてダイエットすることで、ストレスが抑えられているのでしょう。
その一方で、生理前に体重が増加した人は生理後にダイエットを始めても「大きな効果を得られなかった」と感じることが多いようです。
生理前に暴飲暴食をして3kg程度太ってしまった人はダイエットを頑張っても、前の月の生理前と体重が変化しないことも珍しくありません。
さらに、PMSの症状で腹痛や食欲減退などが現れる人は「生理が終わって体調が落ち着くと、食欲が増して痩せられない」と感じることもあるようです。
生理後のダイエットを成功させるためのポイント
生理後にダイエットを始める場合は食事と運動にこだわってみましょう。
食事
生理後でも極端な食事制限は危険です。とはいえ、生理が終わっても暴飲暴食していれば痩せられません。ダイエットを成功させたい人は4つのポイントを意識して食事を摂りましょう。
鉄分を摂る
生理後は貧血になる人が多いです。
貧血とは、血液中の赤血球やヘモグロビンが減少した状態を意味します。
血液には体の隅々まで酸素や栄養素を運ぶ働きがあります。したがって、貧血になると、酸素や栄養素が不足し、細胞の働きが悪くなって運動機能が低下したり、代謝が落ちたりする可能性が高いです。
また、貧血になって血液の流れが悪くなると、老廃物や水分を回収できず、むくみも起こります。
したがって、ダイエットを成功させるためには、貧血を予防することが大切です。
貧血の予防には、食生活の見直しがおすすめです。
特に、ヘモグロビンの元となる鉄分を含んだレバーやカツオなどの食べ物を摂ると、生理後でも貧血の予防を期待できます。
タンパク質を摂る
血液、筋肉、ホルモンなどを作るタンパク質の摂取も欠かせません。
厳しい食事制限でタンパク質が不足すると、貧血を起こしたり、ホルモンバランスが乱れたりして、痩せにくくなります。
また、運動をしても筋肉を構成するタンパク質が足りなければ、筋肉量は増加しません。さらに、タンパク質不足で筋肉量が減ると、ダイエットを終えた後にリバウンドする可能性も高いです。
ダイエットを成功させたい人は低タンパク高カロリーのささみなどを積極的に食べて、タンパク質不足を予防しましょう。
炭水化物は摂りすぎない
炭水化物はエネルギーの元となる重要な栄養素ですが、摂取しすぎて余った炭水化物は脂肪として体内に蓄積されます。ダイエット中は炭水化物の摂りすぎに注意し、脂肪の蓄積を防ぎましょう。
ただし、全く炭水化物を摂らなければ、エネルギー不足に陥ります。健康的に炭水化物を制限したい人は夜だけ主食を抜いたり、間食を控えたりするのがおすすめです。
食べる順番にこだわる
食事は野菜、肉や魚、炭水化物の順番で摂りましょう。この順番で食事を摂ると、血糖値の急激な上昇を抑えられて、脂肪の蓄積を予防できます。
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運動
痩せやすい生理後は食事制限とともに運動をして効率的に体重を落とすのがおすすめです。生理後の短期間で体重を落としたい場合は、無酸素運動(筋トレ)と有酸素運動を続けて行うのが良いでしょう。
無酸素運動
無酸素運動は短時間で筋肉に大きな負荷をかけるため、筋肉量を増やす効果を期待できます。筋肉量が増えれば、筋肉を維持するためにエネルギーが使われて基礎代謝が高まります。
特に、スクワットなどの広範囲の筋肉を鍛えられる筋トレはダイエットにおすすめです。広範囲の筋肉を鍛えて基礎代謝を上げておけば、カロリーの消費量が増えるため、ダイエットを止めても太りにくく、リバウンドのリスクも下げられます。
有酸素運動
有酸素運動は長時間に渡って体を動かすため、脂肪の燃焼を期待できます。有酸素運動で脂肪の燃焼が始まるのは運動開始後20分経ってからだと考えられているので、ダイエットを成功させたい人は30分以上体を動かすと良いでしょう。
有酸素運動にはウォーキングやジョギング、水泳、ヨガなどさまざまな運動が含まれます。消費カロリーで運動を選ぶのも良いですが、自分に合った運動を見つけて、ストレスなく継続することがダイエット成功への近道です。
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運動の順番
無酸素運動で代謝を高めた後に有酸素運動を行えば、効率的に脂肪を燃焼できて、短期間でダイエットを成功させられる可能性が高いです。
生理後のダイエットの注意点
生理後は心身ともに安定していて痩せやすいですが、ダイエットで無理をすると、生理前や生理中に体調を崩したり、リバウンドしたりする可能性があります。
生理後のダイエットで失敗したくないなら、2つの点に注意しましょう。
無理をしない
生理後の厳しい食事制限でストレスを貯めると、生理前や生理中に暴飲暴食することがあります。また、短期間で痩せすぎてしまうと、体調を崩して生理が止まったり、体が脂肪を貯め込もうと働いたりする可能性も否定できません。
暴飲暴食でリバウンドしたり、体へ負担をかけたりしないためにも、生理後は無理なダイエットを行わず、少しずつ体重を減らすのがおすすめです。1ヶ月の減量制限を体重の5%程度にとどめておけば、ダイエットに失敗しにくくなります。
睡眠不足は避ける
睡眠中は筋肉を成長させるホルモンの分泌量が増加します。生理後に体調が良くなっても、睡眠が不足すると、運動の効果を十分に得られないので、ダイエット中は良質な睡眠を取ることを心がけましょう。
ぐっすりと寝られないと感じている人は毎日の就寝・起床時間を決めたり、朝起きた時に太陽の光を浴びたりすると、体内時計を整えられて良質な睡眠を取れます。
まとめ
PMSや生理痛などの不快症状がなくなり、エストロゲンの分泌量が増加して心身が安定する生理後はダイエットに適した期間です。
食事制限や運動の効果も得られやすいので、痩せたい人は生理後からダイエットを始めましょう。