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ダイエット魂

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元病院の管理栄養士が病院食が痩せる理由と家庭で取り入れる方法を教えます

更新日: 2018年11月02日

病院食のイメージ

皆さんの周りには、「病院に入院したら痩せた」、「健康的な食事になり肌が綺麗になった」という話を聞いたことありませんか?

元病院で働いていた管理栄養士が病院食の秘密と、病院食でなぜ痩せたり、肌が綺麗になるかを教えます。

病院ではなくても、家庭でも病院食の長所を取り入れていつの間にか健康的で、痩せ体質を手に入れてみませんか?

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病院食とは?

病院食と聞いて、どんなものか思い浮かぶ人は、入院をした人や身内が入院したことがある人などごく一部に限られているかと思います。

一般に病院食とは、どんなものなのかイメージがない、あっても旧来の病院食のイメージ「味がしない」、「冷えている」、「おいしくない」などのイメージを持っている方も多くいます。

また、「治療が目的」の食事なので、「病気ではない自分たちが食べるものではない」というイメージを持っている方もいると思います。

しかし、病院食には「ダイエット中に取り入れたい食事の要素」がしっかりつまった食事なのです。

なかなかイメージがない病院食ですが、元病院で管理栄養士がどのような点で、「病院食」がダイエットにお勧めなのか解説をいたします。

まず、「病院食」とは、病院で提供される食事のことを指します。

病院では、食事による治療が必要な患者さんには「治療食」が、食事による治療が特に必要ではない方には「常食」が提供されます。

常食は、わかりやすいところでいうと骨を折って整形外科に入院した患者さんや、眼科の1日入院の方等に提供されます。

「治療食」は、病院によって食種(食事の名前)が違いますが、糖尿病食や高血圧食とか病名による分類をしているものや、どんな栄養素がコントロールされているのかによってエネルギーコントロール食、塩分コントロール食、脂質コントロール食等の分類をされています。

「治療食」は、基本的には、該当する疾患を持っている方が召し上がる食事ではあります。しかし、過剰にカロリー(エネルギー)、脂質、炭水化物等をとってしまっている方にとっては健康的な食事になるので、カロリー(エネルギー)がやや低めの食事や、脂質をコントロールした食事を取り入れるのも、ダイエットに対して有効であると思います。

ダイエットは筋肉を減らさずに体脂肪(または内臓脂肪)をしっかり減らすことが大切です。

急激なカロリー(エネルギー)制限は食べたいという欲求を無理に抑えて、空腹のあまり食べてしまったり、ダイエット自体をやめてしまう等の失敗を招きがちです。

病院食がダイエットにおすすめな理由

食事を管理する栄養士

病院食では、高度肥満症(BMI35以上)の方の超エネルギーコントロール食以外は基本的には、急激なカロリー(エネルギー)制限をした食事ではありませんので、その点で健康的な「ダイエット」によい食事といえます。

7200kcalを減らすと脂肪1kg減らすことができるといわれます。現在の摂取カロリー(エネルギー)で特に体重の増減がない場合、1日200kcal減らすと約1ヶ月で体脂肪を1kg減らすことができます。

「治療食」のエネルギーコントロール食の1番カロリーが少ないものでも1200kcal程度なので基礎代謝(何もしないでも身体が消費するカロリー)を下回らないので、健康的にダイエットをすることができます。

もちろん、病院の「常食」でも、基本的には「日本人の食事摂取基準2015年度版」等に基づき、エネルギー、たんぱく質、脂質、炭水化物、食物繊維、塩分やカルシウムや鉄分などのミネラルや、ビタミンA、B群、C等のビタミンも考慮して作成されているので、いわゆる栄養バランスがよい食事であるといえるので、ダイエットのみならず「健康」にとってもよい食事であるといえます。

それ以外にも「病院食」をダイエットにお勧めする理由は、しっかり野菜やきのこ、海藻類、果物、乳製品を摂ることができる点もあげられます。

「病院食」を始めとしたいわゆる「給食」では、食品構成表というものを作っている為、多くの食材をまんべんなく摂ることができます。多くの食材をまんべんなく摂ることで、多くの栄養素をまんべんなく摂ることができます。

野菜にはビタミンCやベータカロテン、きのこや海藻類には食物繊維やミネラル、果物にはビタミンC、野菜などからは摂りにくい水溶性食物繊維、乳製品にはカルシウムが多く含まれております。
その栄養素をしっかりバランスよくまんべんなく摂ることができる点でも、病院食は優れているといえます。

特に、ダイエット中は、「便秘」になる人が多く、便が出ないのでしっかり食事のカロリー(エネルギー)を制限しても体重が減りにくい状態になってしまいます。

便秘について疑問を持つ人

野菜やきのこ、海藻類や果物等を摂ることで便秘予防ができる点でも病院食は優れているといえます。

他にも「病院食」には、多くの工夫をしているものが多いです。
例えば、生の野菜で1食に120gの野菜(1日の野菜摂取の目標量350g÷3の値)を生野菜のサラダで食べるのはなかなか難しかったり、費用的に難しいものです。

「病院食」では、生野菜のサラダが衛生上の管理で出すことができない施設が多数あります。お浸しや煮物、スープ等の加熱調理をして野菜の量をしっかり食べることができる工夫をしていたり、生の野菜や冷凍野菜、価格が比較的安定した野菜ものを組み合わせて献立作成をしているのでその点も見習うべき点です。

他にも、一般の食事よりもメインのおかずが魚、豆腐等の大豆製品の登場回数が多かったりします。魚や豆腐等の大豆製品は、ボリュームの割に低カロリー(エネルギー)で満足感のある食事になります。

味付けに関しても、だしをしっかり利かせて醤油や塩を少なめすることができたり、酢などの酸味のある調味料や柑橘を利用した味付けで塩分を減らすことができるので塩分の摂りすぎを防ぐことができ、むくみを予防することができます。むくみを予防することで、水分がたまりがちな足を細くすることができます。

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病院での食事タイミングもダイエットに良い

食事の内容ではありませんが、病院食は食事のタイミングや時間の点でもダイエットに必要な要素があるといえます。病院での食事は、朝の7時半~8時、昼食は12時~12時半、夕食は概ね19時までに食事を食べ終わります。
22時以降に胃に食物があると、BMAL1というホルモンの影響で体脂肪として蓄えやすくなるので、その点でも「病院食」は、早めに食事を終わらせるという点で優れているといえます。

そして、当然ではありますが、病院ではお菓子やお酒は食事には出てきません。
体重を減らせない方に共通して言えるのは、お菓子やお酒をなかなか減らすことができない方もいるのではないでしょうか?

お酒は、いわゆる「エンプティーカロリー」つまりカロリー(エネルギー)以外の栄養素を含まない食品、お菓子も脂質や炭水化物が多い食品なので多く食べてしまうとカロリー(エネルギー)の摂りすぎになるので、なるべく減らすことがダイエットへの近道です。
これらの食品がでない病院食はその点でも、ダイエットにお勧めの食事になると思います。

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病院食を毎日の食事に取り入れる工夫

最後に、病院食を毎日の食事に取り入れる工夫になります。

主食(ごはんやパン、麺類)は量を意識して食べ過ぎないようにすること、メインのおかず(主菜)は、手のひらの指を除いた部分程度の量に抑えて肉や魚、豆腐・大豆製品、卵をまんべんなく取り入れること、小さいおかず(副菜)は生の料理(サラダ)と過熱をした料理(お浸し等)を組み合わせる、果物や乳製品を1日に1回程度食べることを実践すると病院食の分量に近くなります。

また、現在はレシピ本でも「国立循環器病センター(国循の美味しい! かるしおレシピ)」や「愛媛大学病院(ホテルシェフと大学病院の管理栄養士が考えた おいしくやせる480kcalのレシピ)」等のレシピ本が出ており、調理のポイント等も載っているのでこれらを参考にして食事作りをするのもよいかと思います。

是非、「病院食」の長所を取り入れた食事で、ダイエットを成功させてくださいね。