「太る時間帯」のメカニズム!太る・太らない時間を徹底解明
更新日: 2018年11月03日
夜中のアイス、深夜のお肉、ご褒美スイーツ、呑んだ後のラーメンなど、なぜ夜中に食べる食事はおいしいのでしょうか。しかしその反面、夜中の食事は太るともいわれていますよね。
けれども、これって本当でしょうか。
今回は、太る時間帯についてしっかり理解し、健康的に食べることを楽しむ裏技テクニックを学びましょう!
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そもそも、太る時間帯なんてあるの?
結論からいうと、太る時間帯はあります。でもそれは、夜中だけではないのです。そして、太る原因は「食べる」からだけではないのです。
「食べない」ことによっても太るのです。
ここで、太る時間帯についての重要ポイントをお教えします。
それはずばり、「朝を抜くと太る、夜遅く食べると太る」です。
ではなぜ、「朝を抜くと太る、夜遅く食べると太る」のでしょうか。
そこで次は、このメカニズムを見ていきます。
「太る時間帯」のメカニズム
なぜ、同じ1日の中で、「太る」「太らない」時間に分かれるのでしょうか。その秘密は、私たちの「体内時計」にありました。
私たちの体内時計は、食事は昼間、睡眠、休息は夜、というルーティーンに設定されています。
このことから、私たちが摂取するエネルギーを体がどのように使うのかが変わってくるのです。
たとえば、朝しっかりと食事をした場合。
体は、これから昼間がやってきて、活動するものだと認識しています。そして、そのためのエネルギーを体に摂取しようとするのです。
このことから、食事、脂肪をエネルギーに変えよ、という指令がホルモンから出ます。
これにより、食べてもエネルギーとして消費されやすくなることから、太りにくいのです。
他方、夜になると体内時計は、もう活動しないもの、休息時間と認識します。
そのため、明日からの活動に備え、食事、脂肪を蓄積しようとするのです。
このことから脂肪燃焼効率が悪く、太りやすくなるというわけです。
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摂取した脂肪の仕分け人、BMAL1とは?
そして、食事をエネルギーとして消費するか、蓄積するか、という仕分け、判断を行っているのが、BMAL1というたんぱく質なのです。
この不思議な名前のホルモンBMAL1、ビーマルワンと読みます。これは体内時計を正常に機能するように調整するもので、時計遺伝子と呼ばれます。
このBMAL1、分泌量が増えれば増えるほど、体に脂肪を蓄えなさいという指示をおくるため、食事が脂肪として体内に蓄積されやすくなります。
したがって、BMAL1が増える時間帯に食事をすると太りやすくなる、つまりBMAL1の分泌が増える時間イコール「太る時間帯」なのです。
「太る時間帯」「太らない時間」は何時?
そして、このBMAL1がもっとも増える時間帯が、午後10時から午前4時くらいの時間帯です。
この時間には脂肪が蓄積されやすくなります。したがって、夜9時以降に食事をしたりするのは避けましょう。
反対に、朝になるとBMAL1の分泌が減ります。具体的には、ピークを迎えたBMAL1は午前6時ころから減り続け、午後6時ころに最も少なくなります。
したがって、朝はしっかり食べても太りにくいのです。
また、午後6時ころにBMAL1の分泌量が最小になることから、夕飯をしっかり食べても太りにくいということになります。
逆に、夕飯を6時開始にするなど、BMAL1の分泌に併せて早めの夕飯を摂ることも効果的な方法です。
参考サイト
体内時計が狂うと、1日のすべてが「太る時間帯」
このように、「太る時間帯」「太らない時間」とは、私たちの体内時計と大きく関係していることが明らかになりました。
そして、この体内時計が狂う、つまり「1日中深夜」の状態になってしまうと、BMAL1が分泌され続け、太りやすい体になってしまうのです。
そもそも体内時計は、神経細胞が目から光の情報を受け取り、朝だと認識して「起きる」ことからスタートします。
そして、朝日を浴びてから14ないし16時間後に、「メラトニン」という睡眠導入ホルモンが分泌されます。そのため、朝6時くらいに起床すると、夜の8時から10時ころには眠くなるのです。
このことから、朝日をしっかり浴びないと眠くならず、不眠などを引き起こす原因にもなります。
また、昼夜逆転生活や夜更かし、不規則な生活をしている人は体内時計が上手に機能しなくなり、BMAL1の分泌量の調整もできず、結果として1日中「太る時間帯」となってしまうというわけです。
体内時計を整えよう!
「太る時間帯」と体内時計には、切っても切れない密接な関係があることがわかりましたね。
そして、1日中「太る時間帯」にしないためにも、しっかりと体内時計を整える必要があります。
まずは、しっかり朝日に当たるようにしましょう。朝日を浴びると、目から信号が送信され、体内時計は活動時間であると認識します。これにより、エネルギーを消費しようとするのです。
次に、夜遅く飲んだり食べたりすることも避けましょう。胃に食物が入ってくることで、消化器官は今が活動時間と勘違いします。そのため、正常に保たれていた体内時計が狂うからです。
乱れた体内時計のリズムを取り戻すには、規則正しい生活と十分な睡眠が大切です。
具体的には、毎朝同じ時間に起き、朝日をしっかり浴びましょう。日中はエレベーターなどを避け階段を使うなど、できる限りの運動をします。体を疲れさせて、寝つきやすくするためです。
帰宅後は、半身浴でゆったり時間をかけて入浴しましょう。体の疲れがほぐれます。
さらに入浴には血流を良くし新陳代謝を上げる効果もあるので、代謝の良い体を作ることができますよ。
太る時間帯でも罪悪感なく食べれるヘルシーメニュー
夜の食事は避けた方がいいことはわかったけれども、どうしてもお腹が空いてしまった、どうしても何か食べたい!という時はありますよね。
自身も、あまりお腹がすきすぎると眠れなくなってしまったりすることもあるので、いつも食事を摂るか我慢するかのジレンマに陥ります。
そこで、今回は秘策、どうしてもお腹が空いてしまったときに、罪悪感なく食べることができるヘルシーメニューをお伝えします。
まずは、ダイエットの味方、「春雨」です。
春雨ヌードルや春雨スープなどよくコンビニでも売られており、仕事のランチにする方も多いのではないでしょうか?そんなオフィスワーカーの味方である春雨ですが、実は原料をよく知らない、という方も多いのでは?
春雨とは、ジャガイモやサツマイモから作られたデンプンが原料の乾燥食品です。その形用を春に降る雨に例えて「春雨」という名前がついたのだそうです。なんとも風流ですよね。
そして、春雨は言わずとしれたダイエット中の強い味方です。
春雨はお腹持ちが良いので、少しの摂取でお腹がいっぱいになります。温かいスープと一緒に摂取すると、内臓などの臓器もあたたまり、また水分によってさらなる満腹感が得られるのでおススメです。
そして、鉄板の夜食、お豆腐です。
お豆腐は100グラムあたり55キロカロリー程度ととても低カロリーです。それでいて、お豆腐に含まれる「イソフラボン」という成分は、女性ホルモンである「エストロゲン」に類似の働きをします。そのため、コレステロールの増加を抑えて動脈硬化を防いだり、女性らしい体つきを作ったりすることにも役に立ちます。
お値段が変動せず比較的低価格でお財布に優しいことも、魅力の一つですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
太る時間帯というのは、やはり存在しました。
次の3つのポイントを知れば、ダイエット成功に役立つことがわかりましたね。
- 太る時間帯は身体の体内時計が影響していること
- 太らない食事をするためにも、体内時計をしっかり整える必要があること
- どうしても夜に食事がしたくなったときは、春雨などのヘルシーフードを食べること
みなさんも太る時間帯をしっかり把握、意識して、効果的にダイエットをしていきましょう!