ビールは太るは真実?太る原因と太らずにビールを楽しむ方法
更新日: 2018年11月03日

楽しくおいしい至福の飲み物、ビール。でも、太るからと控えていませんか?
今回は、「ビールは太る」の真実をしっかり明らかにするとともに、太らずにビールを楽しむ方法をお伝えしていきます!
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ビールが太るはウソ?ビールが太る本当の原因は
「ビール腹」という言葉があるように、ビールはポッコリお腹の原因となる、太る、と思ってはいませんか?
しかし、ビールで太る原因は、実はビールそれ自体だけではなかったのです。
その原因はずばり、ビールと一緒にする食事にありました。
まず、ビールはポテトやから揚げなどの脂っこい食べ物と相性抜群です。
これは、ビールの炭酸が、揚げ物の油を感じた舌をリフレッシュさせてくれるからといわれています。
そして、揚げ物は油を使うことからどうしてもカロリーが高くなってしまい、太りやすい食事といえます。
ビールを飲むつまみとして、知らず識らずのうちに油物を食べており、これが太る原因になっていることも多いのです。
次に、ビールに含まれる炭酸ガスや、苦みを持ったホップ成分が胃を刺激することにより、食欲増進効果があるといわれています。
このことから、ビールを飲むとついつい食事が進み、摂取する総カロリーも増えることになるため、太りやすくなるというわけです。
ビールが太る原因は、その量にも関係がある
ビールはゆっくり適量を飲もう
みなさんの中には、ビールならば何杯でも飲める、という方も多いのではないでしょうか。
また、ゆっくり愉しむ焼酎やウイスキーと違って、ビールはぐいぐい、早いペースで飲むという飲み方の人も多いですよね。
実は、ビールが太る原因はビールの量にもありました。
ビールは、中瓶1本のアルコール度数が5%となっています。ワインだと度数が10から15%、ウイスキーだと30%を超えるものもあるので、これらと比較すればかなり度数が低くなっています。そこで、ついつい何杯も飲んでしまうのです。
他方、ビールのカロリーは500ミリリットル程度の中ジョッキで約210キロカロリー、350ミリリットルの缶ビールで約140キロカロリーと、なかなか低いとは言えない数値です。
したがって、ビールを多く飲むことによりカロリーが蓄積され、結果として太りやすくなるというわけなのです。ですので、適量を守って飲みましょう。
ビールの適量を知ろう!
ちなみに、みなさんビールの適量をご存知ですか?
厚生労働省の「健康日本21」によれば、適量のアルコールは1日約20グラム。よって、アルコール度数5度のビールでは、500ミリリットル、中瓶1本が適量となります。
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ビールが太るのは「糖質」も原因!
ビールが太る原因ですが、まだまだあります。それは、「糖質」です。
糖質とは、炭水化物のうち食物繊維を除いたものをいいます。たんぱく質、脂質とともに三大栄養素の一つとして数えられ、エネルギー源になるものです。
したがって、糖質を摂取することは身体のために必要不可欠です。
他方、必要量を超えて糖質を摂りすぎてしまうと、体内で脂肪に変換され、体に蓄積されてしまうという性質を持ちます。
したがって、糖質の摂りすぎは太る原因ともなることから、注意が必要なのです。
そしてこの糖質、ビール100ミリリットルあたりに3グラムも含まれています。
他のお酒と比較してみると、ワインは2グラム、ウイスキーや焼酎といった蒸留酒にいたっては0グラムですので、比較的糖質の量が多いのです。
もっとも、梅酒に含まれる糖質はなんと20グラムと、ビールよりも糖質が高いお酒もあります。そのため、たしかにビールは蒸留酒やワインに比べて糖質量は多いといえますが、梅酒などと比べても、ビールの糖質が極端に多いわけではないのです。
よって、ビールが特に太りやすいお酒である、というわけではありません。
参考サイト
飲み方を知っていれば、ビールは太らない!
以上のように、ビールが太るといわれる原因は3つあります。
- ビールのおつまみが太る
- 量を飲みすぎると太る
- ビールに含まれる糖質が高い
けれども、逆にこれらのポイントに気を付けてビールを飲めば、太らずにビールを楽しめるのです。
太りにくいおつまみを食べよう!
まず、ビールで太らないためにも、普段食べている揚げ物などのこってり系のおつまみをやめ、他のものに変えてみましょう。
ここで、おつまみを選ぶポイントをご紹介します。
おつまみには、野菜サラダやほうれん草、ゴボウといった食物繊維を含むものを選びましょう。
上記のように、ビールは糖質がやや多く含まれています。そして糖質は血糖値を上昇させます。血糖値が急激に上昇すると、これを下げるために「インスリン」というホルモンが分泌されます。このインスリン、血糖値を下げ正常値に戻してくれる働きをする反面、血中の糖分を脂肪に変えて、体に蓄積する働きをします。
したがって、体に脂肪が蓄積され、結果として太ってしまうというわけです。
しかし食物繊維には、消化吸収を緩やかにし、血糖値の急激な上昇を抑えてくれるという効果があり、結果として、糖分が体内に蓄積され脂肪となるのを防いでくれます。
そのため、ビールを飲む前に食べておくのもおすすめです。
また、食物繊維には噛み応えがあるものも多いので、満腹中枢を刺激し、食べすぎを防いでくれます。
参考サイト
ビールの量を調節しよう!
ビールはアルコール度数が比較的低いことから、ついつい何杯も飲んでしまいがちです。
しかし、ビールのカロリーは上記のように約140キロカロリーとやや多め。したがって、ダイエットのためには飲みすぎを防止し、カロリー摂取を抑える必要があります。
そこで、ジョッキで飲まず、グラスなどで比較的少量ずつ飲むようにしましょう。
ビールは炭酸ですからお腹にも溜まります。そのため、少量ずつ飲めば満腹感が得られ、飲みすぎを防止できます。
また、上記のような太らないおつまみを一緒に食べることで満腹感を得、これによっても飲みすぎを防ぎましょう。
お酒が強い方は、ビール以外にも蒸留酒などのカロリーが低いお酒を飲むことで、摂取カロリーを抑えるという方法もあります。
反対に、お茶やお水などノンカロリーのドリンクを挟むのもおすすめです。
こちらも水分を摂ることで満腹感が得られるため、量の調節ができます。また、酔い防止になることからもおすすめです。
関連記事
糖質コントロールで太らずにビールを飲もう
現在では、糖質カットや糖質オフのビールも多く販売されているので、これらを上手に飲んで糖質をカットしましょう。
もっとも、糖質オフのビールだからといって量を多く飲んでしまえば意味がありません。
500ミリリットル、中瓶1本程度という適量を守って、油断しないようにしましょう。
さらに、ご飯や麺類など、糖質を多く含む炭水化物のおつまみを選ぶことはやめましょう。
ビールにダイエット効果がある?ビールダイエットのウソ・ホント
ネットなどではよく、ビールを飲むだけでダイエット効果がある!といった記事を目にしますよね。でも、これは本当でしょうか。ここでは、その疑問を1つ1つ検証していきます。
まず、ビールには脂肪燃焼効果がある、とよく言われます。
これは本当です。実は、ビールの原料となる麦芽には、豊富なミネラル類がバランスよく含まれています。なかでも、麦芽に含まれるビタミンB2は美肌効果を有していたり、脂質をエネルギーに変えてくれたりするという働きをします。
したがって、ビールを飲んでビタミンB2を摂取することには、ダイエット効果があるというわけです。
もっとも、だからといってビールを飲めば飲むほどビタミンB2を摂取でき、ダイエットにつながるわけではありません。上記のように、ビールの飲酒量に比例して、体に摂取するカロリーも増えていきます。したがって、飲みすぎは逆効果なので注意しましょう。
次に、「ビールなどのアルコールはエンプティカロリーであるから太らない」と言われます。しかし、これは間違いです。エンプティとは、カロリーがエンプティ、空なのではありません。ほぼ栄養成分を含まない、という意味で「エンプティ(空)」なのです。
したがって、摂取すればするほど、しっかりカロリーは体内に蓄積されてしまいますので、注意が必要です。
プリン体は太る原因ではない!
スーパーやコンビニなどでは、よく「プリン体0」などと書かれたビールを目にすることが多いと思います。しかし、みなさんはプリン体をきちんとご存知ですか?
そしてなんとなく、体に悪い、太る原因、と思われていませんか?
実は、プリン体が太る原因というのは、真っ赤な嘘なのです。
そもそもプリン体とは、所謂「旨味成分」です。穀物、肉、魚などの食物全般に含まれており、人間の体内でも生成されています。
そして、このプリン体は旨味成分ですから、プリン体だけでは太らないのです。
ではなぜ、プリン体0のビールが売られているのでしょう。これについては、プリン体が痛風の原因となるといわれるからでした。
すなわち、プリン体から尿酸が作られ、この値が高くなると、結晶化します。そして結晶化することで関節などに炎症を起こし痛風を引き起こすのです。
さらに痛風は男性の方がなりやすくなっています。これは、女性ホルモンが尿酸を排出する働きを持っていることによります。
ですので、プリン体で太ることはないものの、摂りすぎには注意しましょう。
まとめ
いかがでしたか?「ビールが太る」のは、ビールそれ自体が原因ではありませんでした。ビールが太るといわれる原因は、「ビールのおつまみが太る、量を飲みすぎると太る、ビールに含まれる糖質が高い」ことにありました。
そのため、ビールを太らずに楽しむためには、次の3つが重要です。
- カロリーの低いおつまみにする
- 少しずつ飲み、量を飲みすぎない
- 糖質カットのものを選ぶ
太らずにビールを飲む方法を理解して、楽しくおいしく、ビールを飲みましょう!