水太り解消にはカリウムが有効?正しい効果的な食べ物を解説
更新日: 2018年11月03日
顔や足がむくんでしまう、むくみのせいで美脚には程遠い…など、お悩みの方が多い「むくみ」や「水太り」。放っておくとむくみが更に悪化したり、セルライトの原因になってしまったりします。
そこで今回は、水太りが起こる原因から効果的な予防法、解消法まで、しっかりとご紹介していきます。
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水太りとは?その原因、なりやすい人はどんな人?
水太りとは、本来は汗や尿として排出されるべき水分や老廃物が排出されず、体に溜まってしまうことを言います。
水太りの原因は、リンパの流れが悪いことにあります。
体は、食べ物からエネルギーを生成し、生存や活動に必要なエネルギーを体内に蓄えたり、利用したりを繰り返しています。この一連の活動が、「代謝」と呼ばれるものです。
そして、体がエネルギーを作り出す過程において、不要物や老廃物も同時に発生します。これらは、本来ならばリンパが回収し、対外に排出してくれます。
ところが、リンパの動きが鈍くなっていることにより、不要な水分や老廃物が排出されず細胞内に溜まってしまい、結果としてむくみが生じるのです。
このむくみが慢性化してしまった状態を「水太り」と呼んでいます。
立ち仕事やデスクワークなど、一日を通じて同じ姿勢で仕事をする方、慢性的な運動不足の方は、リンパの流れが滞りやすくなり、むくみ・水太りの原因となります。
水太りをセルフチェック
そのむくみやぽっこりお腹、実は水太りが原因かもしれません。
そこで、水太りになりやすい人、また既に水太りになってしまっている恐れのある人かどうかをチェックするための項目を以下にご紹介しています。
みなさんもセルフチェックをしてみてください。
- 夕方になると靴が履きにくくなったり、履いている靴が痛くなったりする
- 冷え性である
- 運動不足である
- 塩分の多い食事を良く摂る、又は好き
- ほとんど汗をかかない
- 朝起きると顔がむくんでいる
- 人よりもトイレに行く回数が少ない
- ジュース類をよく飲む
何個当てはまりましたか?
4つ以上あてはまれば、水太りの原因となる塩分過多の食事になっていたり、リンパの流れが悪くなっていたりする場合が多く、結果として水太りになりやすかったり、すでに現時点で悩まされていたりする場合が多いと言われています。
水太りはダイエットや健康の大敵ですから、早めに解消しましょう。
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水太りの代表的な症状とは
水太りの代表的な症状には、顔や手足のむくみがあります。
顔や手足がむくみ、さらにそれが解消されずほぼ毎日続いているようならば、水太りの可能性があります。
同じむくみでも、朝は顔がむくみ、夕方には足がむくむというように、1日の中で変化します。
朝のむくみは前日の夜に塩分の多い食事をしたこと、夕方は昼間の水分の摂りすぎが原因で起こります。
特に顔のむくみは二重顎の原因ともなりますので、ダイエット失敗の原因になったり、せっかくの美人を台無しにしたりしてしまいます。
セルライトは水太りが原因
ダイエットの天敵であるセルライト、実はこれも水太りが原因でした。
そもそもセルライトとは、太ももやお尻の付け根によくみられる、肌のボコボコのことです。
その正体は、老廃物が体内から上手に排出されずに脂肪細胞にため込まれ、肥大化してしまったものです。
水太りの原因は、リンパの流れが悪いことによって血行不良に陥り、その結果水分や老廃物が細胞内に溜まってしまうことにあるとお伝えしました。
そして、細胞内に溜まった老廃物は脂肪と結びつき、肥大化します。
これが、「セルライト」なのです。
セルライトによってリンパや毛細血管の流れが阻害されてしまうことから、より血流が悪くなる結果、リンパの流れや代謝も悪化し、更にセルライトを増やすという悪循環に陥ります。
そのため、セルライトを解消するためにも、その根本原因である水太りを解消する必要があるのです。
水太りの解消方法は?
ダイエットや健康の敵、そしてセルライトを生じさせ、美しいボディメイクの邪魔をする水太り、しっかりと解消する必要があります。
そこで、以下では水太りの効果的な解消法を見てきましょう。
下半身のマッサージで水太りを解消
足は第二の心臓と呼ばれ、心臓と同様に血液循環のためのポンプの働きをします。
しかし下半身は心臓から最も遠いため血行が悪くなりがちで、不要な水分や老廃物がたまりやすくなってしまいます。
また、重力の影響で老廃物が溜まりやすいことから、むくみやすい場所でもあります。
そのため、下半身のマッサージをして、筋肉をほぐし、血の巡りをよくしましょう。
マッサージの方法は簡単、リンパに沿ってマッサージをしていくだけです。
まずは、両手で足裏を包み込み、親指で足裏全体を押しましょう。
足裏は血液が溜まりやすいことから、血流を戻す効果があります。
さらに足裏には「反射区」と呼ばれる神経の集合体があり、これが体の臓器と結びついています。
足裏を押されて痛がると「体の臓器のうちの○○が悪い、弱っている」と指摘されるのは、足裏の反射区と臓器が反応しあっていることが理由です。
足裏の反射区を刺激してあげることにより、体内の臓器をも刺激して、血液循環を良くする効果があります。
次に、足の甲から足の指一本一本までを、ゆっくりともみほぐしましょう。
そして、足首から膝まで、ふくらはぎを両手でゆっくりマッサージをします。
ふくらはぎは、心臓と同じく血液を各部位に送るポンプの役割をしています。
そのため、ふくらはぎを丁寧にほぐしてあげることで血流が良くなり、老廃物や水分が対外へ排出されやすくなります。
最後に、太ももの内側と外側を、足の付け根に向かって両手でさすります。
太ももの付け根には、「鼠径部(そけいぶ)リンパ」と呼ばれるリンパ節があります。この部分をしっかりとマッサージすることにより血行を良くし、老廃物を排出する効果があるといわれています。
塩分の摂りすぎに注意しよう
人間の体は、塩分を摂りすぎると、塩分濃度を薄めるために水分を溜め込もうとし、その結果むくみを引き起こす原因になります。
そのため、カップラーメンやポテトチップスなど、塩分の多い食事は控えましょう。
また、カリウムには対外に水分を排出してくれる働きがあることから、カリウムを多く含む食材を摂取することが、水太りの解消に効果的です。
カリウムを多く含む食材には、きゃべつやほうれん草、わかめなどの海藻類などがあります。
体がむくんでいると感じたら、塩分を控えつつ、カリウムを多く含む食事を摂取するようにしましょう。
もっとも、カリウムを摂りすぎると不整脈の原因ともなりますので、あくまでバランスよく摂取することを心がけてください。
水太りを予防しよう
ダイエットや健康に悪影響を及ぼす水太り、悩まされる前にしっかり予防することが大切です。
基礎代謝を上げよう
水太りの最大の原因は、基礎代謝が悪いことにあります。
そこで、普段から基礎代謝を上げておくことで水太りになりにくい体を作ることができ、水太りを予防することができます。
基礎代謝を上げる方法としてまず効果的なのは、有酸素運動を行うことです。
有酸素運動とは、一定時間継続して行う運動のことで、体内に酸素を多く取り込むことができる運動のことを言います。
体脂肪を燃焼させるためには、大量の酸素が必要です。
そこで、有酸素運動によって体内に酸素を取り入れ、それを全身にいきわたらせることで代謝を上げることができ、エネルギー消費効率の良い体をつくることができるのです。
有酸素運動は、水太りの解消のみならずそれ自体で脂肪燃焼効果もあるため、一石二鳥でダイエットにおすすめです。
運動だけではなく、食事から基礎代謝を上げるアプローチもあります。
基礎代謝を上げる食材には、ねぎやしょうがなど様々なものがありますが、おすすめは「にんにく」です。
にんにくには「アリシン」という成分が含まれており、これが血行を促進して血液の巡りをよくする効果を持ちます。
また、同様にニンニクに含まれる「スコルジニン」という成分は、新陳代謝を高めて血管を拡張し、体の中から温める効果があるといわれています。
にんにくは様々な料理に応用できるので摂取しやすく、基礎代謝を上げるためにもぜひ取り入れてほしい食材です。
冷え性を改善しよう
体が冷えると、体の熱を逃さないようにするため、血管が収縮します。
その結果血行が悪くなり、老廃物が細胞の間に溜まってむくみを引き起こす原因となります。
冷え性の人は万年この状態なので、慢性的なむくみである水太りに悩まされる大きな要因となります。
またこの現象は下半身に多くみられることから、「洋ナシ体形」の大きな原因ともなります。
そこで、冷え性を改善したり、予防したりすることが大切です。
そもそも体が冷える原因は、筋肉不足にあります。
特にふくらはぎの筋肉は、血液やリンパを上半身に押し上げるポンプの役割をしていることから、これが不足すると体の中の血の巡りが悪くなり、体全体が冷えます。
そのため、日常の中でふくらはぎをこまめに動かすなどして筋肉を付けることが、冷え性改善に効果的です。
デスクワークなど一日を通して同じ体形になりがちな方は、その場で足を上げ下げする体操をすることがおすすめです。こうすることで筋肉がつきやすくなるとともに、ふくらはぎが刺激され、下半身に溜まった血液が全身に巡りやすくなります。
まとめ
ダイエットを妨げたり、セルライトの原因にもなったりする水太り、その原因はリンパの流れが悪いことにありました。
そのため、下半身のストレッチや塩分量に気を付けることによって、水太りを早期に解消する必要があります。
また、水太りに悩まされないためにも、食事や運動によって代謝を上げたり、冷え性を改善したりして、水太りを予防することがおすすめです。
慢性的なむくみやぽっちゃりお腹に悩まされている方は、水太りになっている可能性があります。ダイエットに成功し、健康的な美ボディを手に入れるためにも、早速水太り対策を始めましょう。