5ヶ月で-22kg!ダイエット入院で体験した糖質制限ダイエットとその食事法
更新日: 2018年11月04日
この文章は5ヶ月で22kgの減量に成功した筆者(女、現在34歳)の成功体験記です。
筆者は最初の2.5ヶ月を糖質制限ダイエットに特化したダイエット入院によって減量を成功させることができました。
そして退院後は自分で糖質制限ダイエットに臨むようになり、ここでもダイエットに成功しました。
成功の秘訣はひもじい思いをしないことと過酷な運動を強いられないことです。その結果、自信を身に付けることができました。
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ダイエットの成果について
ビフォア&アフターの私紹介
まずビフォアの私から紹介します。最大体重96kg。ダイエット開始時の体重は92kg。足取りや動きだけが重いだけではなく、瞼も重く、日中もずっと眠いという症状に悩まされていました。
ストレスを溜めては暴食に走るという日々を繰り返し、明るい未来など考えられず、攻撃の対象は専ら醜い自分の肉体に向かっていました。自分を自然と奮い立たせる自信というものが全くありませんでした。
しかし今、70kg切った体重で落ち着き、身軽になり日中眠気と闘うこともなく、暴食はおろか自分の醜さだけを責めるなどということはしていません。きっと自信がついたのでしょう。
ダイエットに成功しても一番の喜びは個人によってそれぞれであると思いますが、私の場合、「自信がついた」ことで人生も明るく前向きに捉えられるようになりました。
ダイエット入院期
入院時の糖質制限ダイエットのやり方
さて、私がダイエットに成功した理由を述べていきます。
まず大きな種明かしから始めなければなりません。というのは、私は最初の約2.5ヶ月、いわゆるダイエット入院を選択したからです。
高脂血症があったこと、コレステロールの値が悪かったことなどから、主治医と生活の質から見直そうという話になり、生活習慣が改善できダイエットも行える入院という形を取ったのです。
ダイエット入院の柱となるのは食事。
一般的なダイエット入院から想像されるような、ひもじい食事や過酷な運動を強制させられることはありませんでした。
主治医が選択した方法とは、「ゆるやかな糖質制限ダイエット」でした。これは北里大学、北里研究所病院、糖尿病センター長山田悟先生が提唱した方法で、糖質をほとんど摂らない極端な糖質制限ではなく、1日3食毎に20~40gの糖質は取るようにし、さらに1日のおやつ分として10gの糖質もOKとするやり方です。
糖質の一日の最大摂取量は130gに抑える。一方で基本的に糖質以外は気にせずに食べてよいというところも魅力です。
実は1食40gの糖質の摂取量を制限するだけでも厳しいです。なぜならコンビニのおにぎり1個分で約40gの糖質が含まれているからです。菓子パンに至っては1個当たり60~100gのものもあるなど、栄養表示を気にせずに食べていたら大変なことになるものもあります。
しかし、発想を転換して特に糖質の多い食べ物を知り、それを摂取しなければこのリミット1食40gは守れるということも学びました。
ダイエット開始からの病院食は、カロリーも1日約400kcalほどに抑えられましたが、実際常食の食事内容との違いは、白ご飯が豆腐1/4丁に代えられたのみ、という驚くべきものでした。
最初はその効果について半信半疑ではありましたが、徐々に体重が減り始めると楽しくなり、このダイエット法のすごさも実感するようになっていきました。
もともと白ご飯を絶対に食べないといけないという信念が私になかったのも幸いしたと思います。
ちなみに、さすがに毎食豆腐では飽きるだろうと、納豆やハンペンや温泉卵や常食より少なめのうどんやそばが代わりに出ることもありました。
ダイエット入院時の食事例
例えば2016年6月22日(水)の一日のメニューはこうです。
朝食→白ご飯50g、わかめと玉ねぎの味噌汁、サバの味噌煮
昼食→中華風炊き込みご飯(1/3盛)、白菜ときのこの中華風サラダ、焼きなす、さつま汁、スイカ1切
夕食→温泉卵、海藻サラダ、キチン南蛮、麻婆豆腐
ダイエットをはじめてから毎日食事内容をつけていますが、今振り返ってみてもこの食事内容は充実していると思います。
食べても痩せるという実績が、ストレスをより少なくダイエットを継続させるのに役立ち、もし仮にリバウンドしてもまた手軽に始められるという安心感をもたらしました。
そしてこの食事法から、特に糖質の高い食べ物を知り、それを制限しさえすれば、確実に体重は落ちるということも学びました。
食事法以外の学んだ方法
睡眠
ちなみに一応、糖質制限の食事内容とは別の面から私の体重減少を促進させたものについても触れておこうと思います。
ひとつは睡眠です。
決められた時間に起き、決められた時間に寝る。ただそれだけのことが、こんなにもダイエットにも好影響を及ぼすとは思っていませんでした。
朝午前中の光を浴びること。
日中程よく体を動かして心地よい疲労感の中で寝ること。このことが睡眠の質を上げるのはもちろん、日中の健康的な活動量の増加につながり、体のめぐりをよくすることで体脂肪の燃焼効率も大いに飛躍したと考えられます。
ウォーキング
またこれは補足的な役割にすぎないかもしれませんが、入院中は午前に1時間ウォーキング、午後は外出をして体を動かしたことも、ダイエットを十分補佐したと思います。
しかし、経験から言えることは、90kg超の体で運動だけに特化してダイエットをするということは厳しいということです。
まず食事を見直す方が減量効果が出るのが早い。そして体の負担もない。
私の場合のウォーキング活動も、主目的は気分転換でした。あくまでも食事制限が柱であり、ウォーキングは補助的なものとして捉えていたからこそ、続けられたのかもしれません。
環境
病院食そのものは、毎日バライティに富んだ食事で、食べ足りないという日はありませんでした。
ダイエットそのものも、日々の心理的負担になるほど過酷ではありませんでした。
しかし、この入院生活は決して快適なものではありませんでした。逆にこの劣悪な環境こそが、ダイエットを成功させる要因にもなったと言えるほどです。
私が入院した病院はとても古く、清掃も行き届いておらず、衛生的な面でとても問題のある環境でした。そんな病院に入院することになった経緯は省略しますが、ともかく常識が通じないほどの酷い病院でした。
私は早く退院したくて仕方ありませんでした。しかし、私はこの病院の入院環境の実態を知る前に、この入院で私は絶対変わる!という大きな決意をしていました。
だから環境が悪くて、という言い訳だけで逃げ出したくありませんでした。また家に帰っても、前の状態に戻るかより悪くなると思っていたので、今日一日はせめて頑張ろうと日々自分を鼓舞していたのです。
せっかくこんな(酷い)環境に耐えているのだから、絶対的に見返りは必要で、それが私にとっては体重減少でした。
仮に入院環境がとてつもなく良かったなら、同じ結果が出せたか疑問に思うことがあります。また入院してもいいから、また太っても大丈夫、などといった思考に陥ってはいなかっただろうかと思うのです。
今は、もうあの病院には入院したくないという気持ちがいい歯止めとなって、リバウンドを防げているようです。それほどまでに壮絶な入院環境でした。
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退院後
糖質制限ダイエットの継続
結局、約2.5ヶ月の入院で13.9kgの減量に成功しました。
退院の時期については基本的に自分で決定できました。よって、何となく自信が付き始め、家でもダイエットを継続して頑張れそうになってきた頃合いに退院することにしました。
しかしまだダイエット開始当初の目標体重には至っていなかったので、継続して糖質制限ダイエットをしました。
家でも糖質制限ダイエットをすることは、とても大変であり、同時に楽しい作業でもありました。大変な部分とは3食糖質量を管理しなければいけないことです。
最近は栄養表示のある食品も増えてきましたが、野菜や果物、肉など調べないと分からないものも多いです。全てをきちんと計るということは不可能なので、入院中のメニューを参考にしたり、ネットで調べたレシピを活用したりして、糖質1食40g以下に収まるように工夫していきました。試行錯誤の毎日で、家族の大きな協力も必要でした。
同時に楽しい部分とは、意外な食材が低糖質であることを発見した時や、レアチーズケーキなどのスイーツがおやつ制限10g以下で食べられたりした時です。
まだまだ十分ではないものの、世の中の商品の中には低糖質なことを売りにしている商品が増えてきていることが嬉しく思います。
家での糖質制限ダイエットを成功させるには
私が家でも糖質制限ダイエットを続けることができたのは、入院開始からつけはじめた日記(何をどのくらい食べたか、日々の気持ちの記録)によるところが大きいと思います。
この日記は、退院後にメニューに困ったときや、何をどれくらいたべたらいいか(数値としては把握できるが、全体的なイメージとして)を再確認するときなどに役に立ちました。
またいわゆるレコーディングダイエットをすることで、食べる量に糖質制限との二重のブレーキをかけることができました。
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低糖質の食品紹介
ここで一部ですが、今までの経験で糖質制限ダイエットにお勧めな食材や食品について紹介したいと思います。
肉(特に刺身、焼肉、ステーキ)
お腹が減ったらお肉に限ります。最近ではどのスーパーでも刺身コーナーが充実し、手軽に手に入れることができます。何も調理しなくていいのでよいです。
焼肉は、食べ放題とかなら特に肉に加工をしていないか聞いて、できれば調理してない状態の肉を持ってきてもらうといいです。もちろん塩と胡椒で食べます。
ある程度食べても翌日影響がないのもいいです。ステーキも同様ですが、脂身が食べたいときや赤身を食べたいときなども、脂分を気にせず塩と胡椒で食べます。
脂肪ゼロやカロリーオフのヨーグルト
私の知る限り、低糖質のヨーグルトは発売されていません。
しかし、脂肪ゼロや低カロリーのヨーグルトであれば100g中6.0g前後の糖質で食べられるヨーグルトもあるのでチェックしてほしいです。
海藻類
もずく、メカブやわかめなどいろいろな海藻があります。
糖質もカロリーもゼロ。サラダにしてもよし、酢で食べてもよし。ただ比較的たくさん食べたいときは向いていないでしょう。
カロリーハーフのマヨネーズ、ピエトロドレッシング
マヨネーズもカロリーが低いと糖質も低い原則に則ります。
それと意外に驚きだったのはイタリアンドレッシングの代表であるピエトロドレッシングは糖質が比較的低いということです。
チーズ
おやつ代わりに何個と食べても糖質が驚くほど低いです。
今は普通のスーパーでもいろんな種類のチーズを置いているので、いろいろ試すのも楽しいです。
ローソンのナチュラルローソンシリーズ
有名なローソンの低糖質シリーズ。スイーツ(今はチョコケーキとバウムクーヘン)とパンとお菓子が展開されています。
もちろん糖質はかなり抑えられているが、それでも自分の許容量を超えてしまうことが多いので、手に取れない商品も。
ミニストップの低糖質スイーツ
2016年11月になって発売された新しいスイーツシリーズ。現在レアチーズとティラミスとチョコケーキとチーズケーキがあります。
紀文の糖質0麺とレトルトパスタソース
糖質0麺は他の会社も出していますが、お勧めは紀文。平麺とラーメンやパスタに向いた丸麺があるから。それと比較的だがパスタソースにからめるとおいしく感じるほうなので。
パスタソースは単品で糖質10g前後であるので比較してみるといいと思います。
たまご
糖質が低い。タンパク質だが栄養豊富。がっつり食べたくない時にお勧め。
ジム通い
退院後新しく始めたのがジム通いです。
3ヶ月で10kg落とすことを目標に、水泳1kmを30分弱で泳ぎ、慣れてきたころからストレッチ、筋トレ、スタジオプログラム(ヨガなど)を全て毎日こなして、と約1.5ヶ月続いたでしょうか。
これはやりすぎでした。3ヶ月前まで92kgあった体で、しかも毎日このメニューをいきなりこなすのは体がついてこなかったのです。
最終的に体が言うことをきかなくなって、最近は全くジムに通っていません。
筋肉をつけて脂肪の燃焼効率を高めたいとか、体力づくりをしたいとか、リフレッシュしたいとか、ジムに通う目的はいろいろあったものの、今の自分にあっている目的はリフレッシュのためだろうと思います。
ジムに通い始めて体重減少幅が増えたわけではなかったので、退院後の体重減少も、糖質制限によるところが大きいです。
今は焦らず、無理なく通い続ける方法を見極めたいと思います。
退院後の成果
ジム通いには挫折したものの、食事制限のおかげで入院中よりさらに8.6kg減量しました。
入院中のように3食完璧な食事を摂ることはできていませんが、睡眠についても日中のウォーキングについても入院中の水準を保てるよう努力しています。
これらの経験を経て、私は自信が付くようになりました。
ダイエットが自信につながる流れを方程式化すると、
ダイエットに成功する。→容姿がスリムになる。→綺麗になったと周りから言われる。→自分に自信がつく。というものだろうと思います。
私もこの方程式に全く乗っかっていない訳ではありませんが、少し違う部分もあります。それは、必ずしも他人からの称賛や承認を必要としていないということでしょうか。
自分がダイエットを頑張った!と思っていることからくる内からにじみ出るような自信が今はあります。
全く自信のなかった私は、自分が頑張れることにすら懐疑的で、どうせすぐめげるだろうとか、すぐにリバウントしてしまうに違いないなどと後ろ向きのことばかり考えていました。
それが、実際に糖質制限ダイエットという方法をとることで、ひもじい食事や過酷な運動などといったダイエットの壮絶さを経験せずに(それ以外の部分で過酷な体験をしたが)、体重を落とすことができ、結果頑張れた自分を素直に認めてあげることができています。
まとめ
私は糖質制限ダイエットによって5ヶ月で22kg痩せることに成功しました。
ひもじい食事や過酷な運動を強要されるといった壮絶なダイエットを経験することなく、というところがポイントです。
糖質制限ダイエットは、正しい知識を得ると心理的な負担を少なく続けることができるお勧めのダイエット法です。特に体に負担が少ないため、過体重の人にお勧めしたいです。
そして、自分に自信をつけて前向きに人生を送れるようになる人が増えることを期待しています。