カカオニブの効能と効果的な摂取量や美味しい食べ方とは?
更新日: 2018年11月05日
カカオニブは、欧米では既にスーパーフードとして広く知られていますが、日本ではまだあまり知られていません。しかし、その栄養効果は驚くべきもので、とくにポリフェノールの含有量が注目されています。
カカオニブと聞くと、チョコレートを連想する人も多いと思いますが、チョコレートのような、砂糖や添加物を使った加工品とは全く違う物です。他にも、多くの美容、健康への効果があり、その食べ方についても、工夫次第で色々楽しめるスーパーフードです。
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あまり聞かない?カカオニブとは?
チョコレートの原料でもあるカカオを砕きチップ状にしたものをいいます。
詳しくは、カカオ豆から胚芽と皮を取り除いた部分を細かく砕いたものです。アフリカや東南アジア、おもに中南米を原産地としています。
日本では、スーパーフードといえばチアシードやアサイーなどがよく知られていますが、カカオニブは欧米では既に認知度の高いスーパーフードです。
カカオは、古代メキシコでは「神々の食べ物」として珍重されていましたし、何よりも、その豊富な栄養成分の効果に注目が集まっているのです。
カカオニブに期待される効果とは?
その目覚ましく豊富な栄養素は次の通りです。
- ポリフェノール
- 食物繊維
- ミネラル
- マグネシウム
- 鉄分
- カテキン
ポリフェノールに期待される効果としては、やはり一番はアンチエイジングです。シワやたるみを予防したり、その強い抗酸化作用で、紫外線による皮膚のダメージを緩和してくれ、美肌効果も高いと言われています。
また、ミネラルや鉄を豊富に含むことから、女性に多い、貧血の予防にもおすすめです。
興味深いのは、PEAという成分が含まれていることです。このPEAという成分は、人間が恋愛をしているときに体内で分泌される成分です。チョコレートを食べると幸せな気分になるというのはまさにこのことに由来しているのかもしれません。
また、さまざまなミネラルを含むので、整腸作用がありぽっこりお腹の解消も期待できます。
カテキンは、なんと緑茶の4倍も含まれおり、食後に少し食べるだけで、口臭や虫歯を予防してくれる効果にも注目されています。
というのも、カカオニブには、砂糖が一切含まれてませんので、虫歯予防になるのはもちろんですが、この高濃度のカテキンが歯に歯垢を付きにくくしてくれたり、虫歯予防の効果があります。殺菌作用が高いので間食にとっても心配ありません。
美しく健康にという人々の願いを一気にかなえてくれそうな、文字通りのスーパーフードですね。
購入時の注意点
チョコレートなど砂糖や添加物と一緒になると、カカオの効能が消されてしまいます。ですので、加工されていないカカオニブが理想的です。
最近では、健康志向の強い人たちの中では「ローチョコレート」という、砂糖や乳製品を一切入れずに作るチョコレートも知られてきています。でも、このカカオニブなら、もっと手軽に、一度買えば毎日少しずつ手軽に食べられますよね。
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カカオニブのカロリーと味について
もちろん、カカオニブもカロリーはあります。でも、28グラム(1オンス)で130カロリーくらいです。
糖質は1グラムのみです。
だいたい、一回に食べる量が5-6グラムですから、そんなにカロリーについて気にしなくても支障ない範囲でしょう。
においは、カカオのにおい、そのものなので、チョコレートの味を想像するような、いわゆる「いいにおい」です。
でも、チョコレートを想像しながら食べると、そこはすこし想像を裏切られてしまった感があると思います。
まず、一番に「苦い」と多くの人が思われるとおもいます。
チョコレートで「カカオ70%以上」や「ブラックチョコレート」「ビターチョコレート」を食べたことのある方は、それを想像していると思います。
その苦さとはさらに違う苦さです。
でも、けっしてまずくはありません。数回噛めばなれてしまいます。また、さらに美味しく食べるには、ちょっとしたコツがあります。
カカオニブのおいしい食べ方
苦いカカオニブは、甘いものとまぜるとお勧めです。また、カカオニブは固いので、それを逆手にとって、食感を楽しむのもコツです。
1.一番のお勧めの食べ方はカカオニブ×グラノーラかけ
カカオニブをグラノーラにいれるのが最もお勧めです。
いつものグラノーラに、ほんの大さじ2分の1でも加えれば、もうスーパーブレックファーストの出来上がりです。
ドライフルーツのやわらかさ、シリアルのさくさくした食感、そして牛乳や豆乳をかけたことによってやわらかいシリアルがある中でカカオニブのこりこりした歯触りがあり、ちょっとした苦みは良いアクセントとなり、いつものグラノーラが新鮮になることと思います。
2.アサイーボール×カカオニブかけ
アサイーボールのトッピングに加えれば、ダブルでスーパーフードが摂取出来てしまいます。アサイーのなかに、ところどころこりこりとしたカカオニブがあると、味のアクセントになり、食べてても飽きがきません。
チョコレートのようなにおいも楽しめて、新しいアサイーボールのレパートリーになることでしょう。
はちみつやアガペーシロップをかければ、苦さや甘さがくわわり、より複雑な深みのある一杯になることでしょう。
3.ヨーグルト×カカオニブかけ
シンプルにプレーンヨーグルトにささっとカカオニブをかけるのも、とても手ごろにカカオニブを食べられます。
プレーンヨーグルトは、加糖タイプのほうが、カカオニブのきりっとした苦みをひきたててくれるのでお勧めです。
あまり甘味をセーブしすぎないで、ここは遠慮なくはちみつやアガペーシロップをかけてカカオニブをより食べやすく、よりおいしく感じられるようにしましょう。
ヨーグルトのなかに、こりこりっとしたカカオニブの食感があると、ひと味ちがうものになります。
他に、スムージーにいれるのも飲みやすいです。お好みのスムージに出来上がりにトッピング代わりにかけるだけと手ごろです。
特に冬場は、カフェオレやカプチーノにトッピングしたりするのもよいですね。
暖かい飲み物に、カカオニブのちょっと固い食感は、いつもの飲み物をまた違ったものにしてくれます。
一味違ったものとしては、サラダにかけるのもおすすめです。
洋風のフレンチドレッシングにあわせて、またシーザーサラダにも、ベーコンビッツとともにふりかけるのがなかなかお勧めです。しょっぱい味ともとても相性がいいので、ぜひ試してみてください。
トーストにトッピングするのもおすすめです。バターをひいたトーストのうえに、シナモンシュガーをかけて、そのうえにかけてみてください。
カカオニブのメリットデメリット
カカオニブのデメリットは、ほとんどないといってもいいくらいです。
加工したり、加熱しすぎることで、その良い成分がこわれてしまいます。それだけを気を付けていれば、文句なしのスーパーフードです。(もちろん、どんな食べ物でも食べ過ぎはいけません。)
メリットは、今まで上げたような効果、効能そのものですし、最近ではずいぶん手に入りやすくなりました。ネットで、アイハーブ(iherb)というサイトを検索すれば、そこでは大抵のスーパーフードは手に入ります。
海外旅行に行ったときに、まとめ買いする人も多いようですね。アメリカでしたら、10ドル前後で手に入ります。
まとめ
カカオニブは、まさにスーパーフードと呼ばれるものにふさわしい、栄養、効能があります。そして、無味無臭のスーパーフードが多い中で、カカオニブは、いわゆるチョコレートのようないい匂いをさせます。
味も苦みはあるけれど、やはりチョコレートの延長線にある味なのです。そこが、カカオニブのすごいところです。
栄養にすぐれていて、効果もすごいのに、身近なチョコレートの仲間というのは、なんとも親近感がわきますよね。そして、手軽にサラサラとかけるだけで、その栄養、効能にあやかることができるのです。
これから日本でもどんどん手に入りやすくなり大人気になることと思います。今では、アサイーやチアシード、マカなどは、輸入食材店などで普通に見かけるようになりました。きっと、そろそろカカオニブもその仲間入りをすることでしょう。