筋肉太りのふくらはぎを細くする歩き方【太くなる原因を解明】
更新日: 2018年11月02日
私服なら何とかごまかせるふくらはぎの悲しい太さ。でもフォーマルな服を着た時は、微妙なスカート丈がふくらはぎをやたら強調することがあり、ただでさえ太いのにさらに『どかっ』と見えることが…
スラっとしたふくらはぎになって、どんなスカートも着こなしたい!と切実に思い、色々調べたところ、どうやら歩き方に問題があったようです。ふくらはぎを太くしない歩き方をご紹介します。
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肥満ではない、でもふくらはぎが細くならない
私は、身長と体重の比率的には全く肥満ではありません。むしろ、肥満度指数(BMI)ではやせに分類されます。それなのにふくらはぎだけ昔から太いのです。
ちなみに、身長153cm、体重42kg、BMI17.9です。アラフォーになり体力が少し衰えたことから、体重を増やすために筋肉をつける運動を家でがんばっています。
学生時代からふくらはぎだけが太いアンバランスな体形で、多少のコンプレックスも抱いていました。友人から「細いよね」と言われても、ふくらはぎの太さが念頭にあるため正直「どこが?」と思っていました。
本屋さんで『ふくらはぎを細くする』と書かれた本に目が留まり、思わず衝動買いをしたことがあります。その本にはリンパの流れで老廃物をとるとあり、マッサージが細かく載っていました。ものすごくまじめに丁寧に実践を続けましたが、私にはあまり効果は見えず、数か月続けてやめてしまったこともあります。
体重を落とす、という考えはありませんでしたが、ふくらはぎを細くするための運動はいろいろしました。特に高校では機械体操部でしたし、運動不足やむくみが私のふくらはぎを太くする原因であるとは考えにくく、体質だ、と半ばあきらめたこともありました。
このようにふくらはぎを細くすることは、私の長い間の課題でした。
ふくらはぎが太いのは、歩き方でついた筋肉だった
少し前、仕事の関係で歩き方について調べたことがありました。
歩くことは健康の基本ですが、この時初めて、歩き方次第で消費エネルギーが変わったり、筋肉の使う部位も変わってくると学んだのです。
ハッとしました。学んでいくうちに、私の歩き方、また立ち姿は、足を太く見せる筋肉が付きやすい姿勢だったのです。
他人の健康を願いながら、自分の体型について学んだ、びっくりしました。
私の歩き方は、早く目的地に着くことを求めているような歩き方です。
つまり、早歩きで、少しでも前へ進みたいがために前のめりになっています。もともとせっかちな性格なのですが、どうやら歩き方にもその傾向が出ていたようです。
さらに、私の足が『浮き指』と呼ばれる症状であることもわかりました。『浮き指』とは現代の女性に非常に多いそうですが、足の指を使わずに足の指の付根の部分だけで歩いたり立ったりすることでなってしまう、足の指が常に床についていない状態を指します。
『浮き指』は意外と恐ろしく、指を使っていないだけで体全体の姿勢にまで影響するのです。バランスが取れないので猫背にもなりやすいとされます。
もう一つ、これは前々から気になっていたのですが、私は立っている時の重心が外側にあります。長時間立っていたり歩いたりすると、足の小指の付根あたりに非常に疲れを感じるのです。
加えてO脚でもあります。この外重心は、ふくらはぎの外側の筋肉を鍛え、太く見せてしまうことが分かったのです。たかがO脚と思っていましたが、これも原因とは。
早歩きで前のめり、さらに浮き指で歩いていたため、私のふくらはぎは使わな良くてもいい筋肉を使い、必要以上に鍛えて太くなっていたわけです。しかも、O脚。
早歩きなんて健康に良いであろうと疑わず、長年あえて続けてきたようなものです。あだとは、まさにこのこと。
早速私は自分の歩き方を顧みることにしました。
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美しいふくらはぎを意識した歩き方
早歩きの改善
まずはやりやすいところから。早歩きをやめて、ゆっくり歩いてみました。ゆっくり歩くには、まず余裕をもって家を出ることから始めました。ゆっくり歩くことはさほど難しくありません。ゆっくり歩けばいいのだから。
ただ、いつもより負荷がかからないのでちょっと物足りない。これでいいのかな?と思っていましたが、これは歩き方に問題があったと後々気づくのでした。
前のめりにならないよう、さらに浮足も改善
次に実践したのが、前のめりにならないよう歩くことです。これが結構難しい。
前のめりにならないということは、しっかり体を起こして歩くことです。自然と腹筋を使い姿勢を正すようになりました。「これまで意外と背中を丸めて歩いていたのかもしれない」と初めて気づいたことも収穫でした。
前のめりに歩かない、というのは、これまでの歩く速さよりもずいぶんゆっくりになった感じがします。面白いことに「早歩きをしない」と意識するよりも、前のめりにならない歩き方を意識する方が、私にはイライラしてしまうのです。
なんというか、前のめりをやめたら前に進んでいる感じがしなくなりました。
ところが、同じ距離を歩くと、前のめりもそうでない歩き方も、かかった時間は同じなのです。これは驚きました。
それ以降は、ゆっくり進んでいるように感じても、「大丈夫、大丈夫」と歩き続けています。
さて、前のめりをやめて姿勢を正して歩くことでもう一つ変わったことがありました。
足指の使い方です。
前のめりで進まないためには、後ろから押されるように体を前に進ませる必要があります。そのためには、足指で地面をけるような感じで腰から前に進んでいくように歩くのです。
これにより、これまで使っていなかった足指を使うようになりました。
これは、全くこれまでと違う歩き方です。これまで早く歩くための歩き方であったのが、美しく歩く歩き方に変わりました。
そしてわかったのが、これまでは足以外の筋肉をあまり使っていなかった、ということです。今では、前のめりにならないために腹筋をしっかり使って体を起こして姿勢を正しています。姿勢を正すためには背筋やお尻の筋肉、肩甲骨や胸筋も使わないといけないので、おそらく無意識に上半身全体の筋肉は使っています。
そして肝心の足ですが、これまで使用感があったすねの筋肉ではなく、足指、太ももの裏からお尻にかけて刺激が行くようになりました。
外重心も直す努力を
歩き方で筋肉の使い方がだいぶ変わってきたことから、立った時の外重心のくせも改善することにしました。
外重心を直すのは、大変です。歩いている時は『ウォーキング』という意識でいるので何とか集中して癖を直そうとしますが、立っている時の癖は自然と出てきます。
例えば夕飯の支度やそのあとの片付けの時、始めは重心を外にかけないよう、真直ぐ下にかけるように意識して経ちますが、野菜を切ったり魚を焼いているうちにそんなことをすっかり忘れていつもの立ち方に戻る。気が付けばいつも通り、立ち仕事をした後は足の小指の付根のあたりに疲れを感じることが多いのです。
おそらく学生の頃からの癖なのですが、長い間かけてできた習慣を変えるのは大変。そのためまずは、ウォーキングの時のみ、外重心をしないように集中しました。
実践してみると、外側ではなく真直ぐ下に重心を置いて歩くというのは、思った以上に足のももの内側の筋肉を使用することがわかりました。歩いているうちに、姿勢を維持する筋肉、足指と後ろももを使うための筋肉、外重心にしないために内ももを閉めるための筋肉をそれぞれ使います。
これは大変です。まず、ゆっくり歩かないと混乱します。そして長距離歩くとくたくたです。
逆を言えばこの疲れが、これまで私がいかに必要な筋肉を使わず歩いていたかを再確認する機会となりました。ふくらはぎを太くするために、他の筋肉の活躍の場を奪っていたような感じにも思えました。
歩き方を変えて3ヶ月の結果
上記のウォーキングを週に3回1時間ほど、通勤時間を利用して続けました。
はじめの頃はなかなかきつくて、15分歩いたら休憩で、これまで通り歩いたりしました。だんだん慣れてくると、道沿いにあるガラス張りの店の、ガラスに映る自分の姿を確認しながらきれいなフォームを意識して歩いていました。
3ヶ月後、ひとつ面白いことが起きました。なんと、身長が伸びたのです。
私はアラフォーですから、成長した、ということは考えられません。ちなみに私はクリニックに努めておりましたから、身長は職場のナースに計測してもらいました。
ナースが言うには「O脚が改善したのかもね。見た感じも、以前よりひざとひざの距離が狭くなってるよ」。うれしい変化です。
肝心のふくらはぎも、少しばかりほっそりしたように見えます。実は実践前にふくらはぎの周囲を測定したら33cm、3ヶ月後には32cmになっていました。うれしいです。
しかし、見た目はまだまだ理想から遠いので、とにかく歩き方に気を抜かないよう、丁寧に足を運ぶことを意識し、継続している毎日です。
おわりに
私の、ふくらはぎダイエットの実践と感想でした。
ふくらはぎの太さが筋肉であるという事実は意外でした。しかも歩き方で、余計な筋肉がついているとは。
自分にとっては単に楽な歩き方が、体にとってはおかしな歩き方だったようです。
- 早く歩くことをやめる
- 前のめりに歩かない(姿勢を正して歩く)
- 足の指を使って歩く
- 重心を外側でなく足の中央にかける
この4点、これからも意識しながら、より美しいふくらはぎを目指していきます。