チラシ配りのダイエット効果とメリット・デメリットを体験者が徹底解説
更新日: 2018年11月02日
世の中には様々なダイエットがあります。耳慣れない新しいダイエットや、新しいダイエット器具も、日々生まれ続けています。
「チラシ配り」は、昔からあるパート・アルバイトのお仕事です。決められたエリアのマンションや戸建住宅に、一定の枚数のチラシを主に徒歩で配って回るお仕事で、従事されている姿を見かけた方も多いのではないでしょうか。
ウォーキングとしての効果はすぐに想像できますが、ここでは、チラシ配りならではのメリットやダイエットになぜ効果的なのかを、私の体験を通してご紹介いたします。
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まずは私がチラシ配りを始めた経緯から
私は5年ほど前から3年ほどの間、Wワークでチラシ配りの仕事をしていました。
一枚3~5円の出来高制で、お給料そのものは多くありませんが、作業日や時間に融通がきいたからです。
のんびりと散歩がてら、といった気楽なイメージで仕事に応募しました。日頃の運動不足でお腹のたるみが気になっていましたので、多少はダイエット効果があるかもしれない、と期待もしてもいました。
チラシ配りは意外とキツいのを実感
普通のウォーキングだと主に平坦な道をまっすぐに歩いていくイメージですが、チラシ配りで歩くコースは、個人宅や大小様々な集合住宅に配りながらジグザグに進みます。
さほど重さはありませんが、チラシの入ったカバンを担いで回るので、体重以上の負荷が下半身にはかかります。
また、個人宅のそれぞれには玄関のポストまでに階段があったり、小さな集合住宅や公営住宅では階段をのぼってドアポストに投函しなければならない場合が多々あります。
この「階段のぼり」が、特に堪えます。
階段のぼりの多いエリアを回ると、息が上がり、汗ばんできます。夏だと大量の汗をかきます。
1日に3、4時間ほどの仕事ですが、始めてから2週間ほどは、下半身がずっと筋肉痛でした。想像していたよりもずっと辛いのです。
健康効果とダイエット効果を感じ始める
しばらく辛くはありましたが、始めてからひと月ほど経つと、この仕事がとても楽しいものに思えてきました。
「ランナーズハイ」という言葉をご存知の方も多いかと思いますが、「ウォーキングハイ」と言ってよいような、脳内に明らかに快楽物質が巡っているのを実感できる気持ちよさを、チラシ配りの作業を始めて1時間ほど経過すると感じることができるようになるのです。
また、この仕事を始めてから食べる量は増えましたが、階段のぼりも含めたウォーキングの消費カロリーはかなりあります。
体重65kg、1時間のウォーキングで205kcal。チラシ配りは荷物分の重量が増え、階段のぼりもある等負荷が各段に増えるので、さらに消費カロリーは増します。
お腹の内臓脂肪が減ってくるのを日に日に実感するようになりました。
下半身の筋肉がうっすらと付いてくるので、それがさらに消費カロリーを増やします。骨盤周りの筋肉を動かすため、お通じの調子も良くなります。いいことづくめなのです。
お給料をいただいてこんなに身体に良いことをできるなんて、と次第に思うようになりました。
チラシ配りダイエットの実績について
チラシ配りを始めた頃、私は身長163cm、体重65kgでした。3ヶ月後には、体重は62kgまで3kg落ちました。食事に気をつけて高たんぱく低脂肪、低糖質のものを摂るように心がければ、さらに2kg落ちて60kgになりました。
週に3~5回、数時間きっちりとカロリー消費しているので、食べるものにそれほど気をつけなくても体重は落ちますが、気をつければさらに落とすことができるのです。量にもさほど気をつける必要はありません。
ただ、スイーツや油物に偏った食事を常に大量に摂取していると、体重減少には至りません。
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ウォーキングのダイエット効果
ウォーキングのダイエット効果をおさらいしておきましょう。
ウォーキングは主に下半身を使った全身運動であること、また、軽負荷の有酸素運動であることから、脂肪燃焼にとても良いとされています。
難点は、負荷がやや軽すぎるために、実際にダイエット効果を求めるならなるだけ長時間歩く必要があることです。
また、習慣化することが必要ですが、モチベーションを保つのも大変です。
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チラシ配りならではのメリットーダイエット効果
ここではチラシ配りならではのダイエット効果について、そのしくみをもう少し詳しくお伝えしましょう。
先ほどもご覧になったとおり、チラシ配りには「階段のぼり」がつきものです。慣れるまでは辛いですが、その運動効果が凄いのです。
平地を歩くだけでも全身運動になります。大腿四頭筋(モモの前面)や、腓腹筋やヒラメ筋といったふくらはぎの筋肉など、下半身の筋肉にもほぼくまなく刺激は行き渡ります。
ですが、「階段のぼり」には、さらに、大腿二頭筋(モモの裏側の筋肉)や、大腰筋(腰から内腿につながるインナーマッスル)など、普段は鍛えることができない筋肉を、存分に鍛えることができるのです。
チラシの入ったカバンを担ぐだけでも負荷は増しますが、階段を一段飛ばしでのぼることができれば、さらに運動の強度が増しますので、効果は大きくなります。
ウォーキングよりも負荷の大きい運動ですので、同じ時間でも消費カロリーが増し、ダイエット効果も大きくなるのです。
チラシ配りならではのメリットーお仕事だからこそ
お仕事として行う以上、それなりに融通がきくとはいえ、一定の期間内に配り切ることは社会人として当然必要です。
でもだからこそ、通常のウォーキングと比べて取り組みやすいともいえます。仕事を辞めてしまわない限りは、当然続けることになるからです。
また、お給料をいただくためにと考えるなら、一日に3時間ほどは行わないとまとまったお金にはならないでしょう。
脂肪をたくさん燃焼するためには、それくらいの時間をかけて、週に数回行うことが必要です。
そうしたことからも、仕事としての義務が、必然的にダイエット効果を導いてくれると考えることもできます。
まとまったお金を得て、体重を減らすことができる。良いことづくめではありませんか。
チラシ配りのデメリット
日中に時間を空けることができるひとに限られることがデメリットといえます。早朝に行うことも可能でしょうが、フルタイムで働く方には厳しいでしょう。
実際に始めてからは、多くの時間を費やすことになります。収入として考えるとやはり乏しい上に、かなりの時間を拘束されてしまうことを考えておくことが必要でしょう。
また、チラシ配りももちろん仕事として行う以上、納期の関係から、雨等どのような天気の時にも外へ出て歩かなければなりません。
歩きやすいように、雨ガッパを着て行うことが多いです。地方によってはもちろん降雪・積雪の中で行います。普段は気持ちよく配っていても、そうした天気の時には誰でもイヤになるものです。
また、消費カロリーがとても大きいだけに、あまり運動をしていなかった頃と比べると、食欲が増します。数日休んでいる間につい食べ過ぎてしまい、あっという間に数kg体重が増えてしまった、なんてこともよくあります。
チラシ配りダイエットを成功させるポイント
まずは最低でも半年は、仕事として責任を持って引き受けてみることです。最初は大変でしょうが、2週間もすれば慣れます。後は必ず身体を動かすことが楽しくなるはずです。
食事に気をつけてダイエット効果を狙うのは、慣れてからで大丈夫です。「チラシ配り」では体重計に乗るのが楽しみになります。
ですが、やはり食事の質と量をあまりに気にしないで食べたいだけ食べていては、効果はありません。お腹がとてもすくお仕事です。鍵となるのは食欲との向き合い方になるでしょう。
最後にアドバイス
身体を動かすのは楽しいものです。仕事として外を歩いてみると、歩くのってこんなに気持ちがいいんだ、と思うでしょう。
ダイエット効果は様々ですが、運動習慣をひとつ身につけることで、間違いなく身体は変わります。
たいていの街ではチラシ配りの求人が出ているはずです。気軽にチャレンジしてみてはいかがでしょう。